2016年6月22日水曜日

ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』読書会 第三十六回

読書会のご案内です。

日時:6月28日(火曜日) 18時30分-21時
場所: 都内某所
テクスト:ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『哲学とは何か』
(財津理訳、河出書房新社、2012年)
範囲:第二部第七章「被知覚態、変様態、そして概念」303-317?頁
担当:大久保

今回も引き続き第7章の後半が範囲になります。

今回の範囲では、まず、現象学の「肉」の概念を借りて、
それを絵画における「面」と「背景(とりわけ単色ベタ塗りの)」と
接続することで、肉・家・宇宙という新たな三つ組が提示されます。
この三つ組によって主に絵画が分析されます。

そしてこの三つ組が今度は、『千のプラトー』でのリトルネロ論と
接続されることになります。
家としてのテリトリー、さらにはそうしたテリトリーを組み合わせた
無限の宇宙としての合成=創作composition平面。
こうしたテリトリーの観点から、絵画だけではなく建築や文学も
論じられます。

このように、今回の範囲でようやくD&Gの芸術論の全貌が
見渡せそうです。
どうぞお楽しみに。