2016年11月25日金曜日

ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』読書会 第三十九回

読書会のご案内です。

日時:11月29日(火曜日) 18時30分-21時
場所: 都内某所
テクスト:ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『哲学とは何か』
(財津理訳、河出書房新社、2012年)
範囲:第二部第七章「被知覚態、変様態、そして概念」332-336頁
   結論「カオスから脳へ」337-350?頁
担当:大久保

今回からいよいよ本格的に結論部に入ります。
前回の議論でも話題になりましたが、
結論部は独立した論文としても読めそうな一貫性を
持っています。

前回の案内と同様になりますが、第七章の最後では、
思考の三つの形態、哲学、科学、芸術が、
カオスとの闘いという観点から整理されます。

結論部では、まず、カオスから身を守るために
われわれはオピニオンを必要とするとされる一方で、
哲学、科学、芸術がそれぞれの仕方で、こうしたオピニオンを
むしろカオスに、無限に開こうとしていることが語られます。
つまり、三つの思考の形態は、カオスに対する闘いであると同時に、
オピニオンに対する闘いでもある。
その後、この三つの形態のカオスとオピニオンに対する闘いが
それぞれ語られます。

結論の後半はこうした三つの形態と脳との関係が問題になりますが、
これは次々回のお楽しみということになりそうです。