2013年6月16日日曜日

ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』読書会 第五回

読書会のお知らせです。
*読書会にご参加いただくには事前に登録が必要です。

日時:6月19日(水曜日) 18時30分-21時
場所: 赤坂アークヒルズ アーク森ビル
範囲:
第一部「哲学」 第一章「ひとつの概念とは何か」59-64頁
           第二章「内在平面」65-

内容の難しさもあって読解がなかなか進んでいませんが、
今回は、第一章第一節の終りの部分、
カントがデカルトの「コギト」を書き換えるさまを描くところから読みます。

実はここでのカントをめぐる議論は、
すでに『差異と反復』で反復論として展開されていたものです。
図式的にまとめるならば、プラトンのイデアをめぐる議論が
『差異と反復』における「第二の反復」に対応し、
カントの「ひび割れたコギト」の議論(「わたしは一人の他者である」)は、
「第三の反復」に対応します。
興味のある方は『差異と反復』第二章の関連する議論も
ご覧いただければと思います。
読書会中でも簡単に触れるつもりです。

その後、いよいよ第二節「内在平面」に移ります。
ドゥルーズにとって哲学とは「概念の創造」と
「平面の創建」によって定義づけされるようなので(76頁)、
この節もまた丁寧に読む必要がありそうです。
かなり難しいところではありますが...。

実際にはこの「内在平面」も、『差異と反復』における
「思考のイメージ」の変奏とも言えそうなので
(「内在平面は...思考のイメージである」68頁)、
このへんの関係についても読書会で触れられればと思っています。
補助線を引くことで少しでも理解が進めばと思います。