2013年3月17日日曜日

ドゥルーズ&ガタリ 『哲学とは何か』 序論 レジュメ

ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』(財津理訳、河出書房新社、2012年)の
序論「「こうして結局、かの問は...」のレジュメです。

本来はさまざま注釈をつけるべきなのですが、
それをやりだすときりがないので、断念しました。
言うまでもなく各所で暗黙に哲学史が参照されています。

と言いながら、少しだけ注釈をつけると、
面白いのは、冒頭で、老年の自由さの例として
カントの『判断力批判』といった哲学だけでなく、
さまざまな芸術の例が挙げられている点です。
たとえばヨリス・イヴェンスの映画が挙げられてます。
YouTubeで見ることができますので
ご参考までに(リンク切れになったらご容赦を)。

2013年3月10日日曜日

ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』読書会 第二回


*読書会にご参加いただくには事前に登録が必要です。

日時:3月13日(水曜日) 18時30分-21時
場所: 赤坂アークヒルズ アーク森ビル
テクスト:ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『哲学とは何か』
(財津理訳、河出書房新社、2012年)
範囲:
序論「こうして結局は、かの問いは......」 23-25頁
第一部「哲学」 第一章「ひとつの概念とは何か」29-64頁
担当: 大久保

場所は、今回もアーク森ビルの一角をお借りします。

今回は、前回読みきれなかった序論の最後の部分を
簡単に見たあと、いよいよ本論に入ります。

序論において「哲学とは概念を創造する営みである」と
定義されたわけですが、
その概念が何であるのかについては、
特に詳しい定義が与えられていませんでした。

今回読む第一章第一節「ひとつの概念とは何か」で
概念の詳しい定義がようやく与えられます。
ドゥルーズ用語全開の記述で、ドゥルーズ初心者の方には
ちんぷんかんぷんであることでしょう 笑
今回も細かく解きほぐしながら読んでいきたいと思います。

なお、ドゥルーズの他の著作との関連で言えば、
今回の範囲は『意味の論理学』と強い結びつきを持っていそうです。
というのも、「概念は出来事」である(40頁)と断言されていて、
この「出来事」概念こそ『意味の論理学』のテーマだったからです。

かなり長い範囲ですので、おそらく今回も途中で力尽きると思います。
最低限、デカルトのコギトが論じられるところ(46頁以降)の
手前までは行きたいと思っています。

それでは読書会でお会いしましょう。