2016年2月15日月曜日

ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』読書会 第三十二回

読書会のお知らせです。

日時:2月19日(金曜日) 18時30分-21時
場所: 都内某所
テクスト:ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『哲学とは何か』
(財津理訳、河出書房新社、2012年)
範囲:第二部第六章「見通しと概念」261-273?頁
      第七章「被知覚態、変様態、そして概念」274-?頁
担当:大久保

今回はまず、前回に引き続き第六章の最後の部分を読みます。
科学についての議論の復習ののち、
哲学の概念が「出来事」として捉え直されます。

前回のお知らせでも書いたように、
この範囲はこれまでのドゥルーズ哲学の復習の面が強く、
合-間entre-temps、生成、反-実現など、
これ以前の著作での「出来事」の特徴がそのまま出てきます。
ただ、バディウなどは『差異と反復』や『意味の論理学』と
『哲学とは何か』のあいだに差異を認めてもいるようなので、
このあたりの議論も紹介しつつ読み進めたいと思います。

そしてその後、できれば第七章の冒頭だけでも読めればと
思っています。
D&Gは芸術について語るにあたって、
まず、芸術作品の定義からはじめます。
彼らによれば、芸術とはある感覚を保存するものであり、
しかもそれは、創作者からも鑑賞者からも独立して
存在するものです。
芸術が保存する感覚についての緻密な議論を辿ることから
第七章の読解を始めたいと思います。
お楽しみに。