2014年2月16日日曜日

ドゥルーズ&ガタリ 『哲学とは何か』 「内在平面」 レジュメ

ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』(財津理訳、河出書房新社、2012年)の
第一部第二章「内在平面」のレジュメを公開します。
Web上の閲覧ではうまく表示されない場合があるようです。
その場合はダウンロードしてみて下さい。

内在平面は、ドゥルーズ哲学(とりわけ後期の)の要とも言える考えです。
それは、それぞれの哲学が暗黙のうちに前提している、直観的なイメージと
ひとまず言えます。
『差異と反復』において「思考のイメージ」と呼ばれていたものに対応していると
考えられます。
そして、カント哲学において「理性」が描く「理念」のように、
無限の場として構想されている点も特徴的でしょう。
この場のうちに概念たちが棲みつくとドゥルーズは考えています。

また、「平面」にわざわざ「内在」と形容が付されているのは、
「超越」への対抗がつねに意識されているためです。
『哲学とはなにか』の裏のテーマのひとつは、
「超越」批判であるとさえ言えそうです。

とりあえずの解題はこんなところで。
非常に難しい章ですが、このレジュメが読解の一助になれば幸いです。

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