2016年3月15日火曜日

ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』読書会 第三十三回

読書会のお知らせです。

日時:3月22日(火曜日) 18時30分-21時
場所: 都内某所
テクスト:ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『哲学とは何か』
(財津理訳、河出書房新社、2012年)
範囲:第二部第六章「見通しと概念」270-273頁
      第七章「被知覚態、変様態、そして概念」274-280?頁
担当:大久保

今回から火曜日の開催になります

今回はまず、前回積み残した第六章の最後の部分を読みます。
その後いよいよ第七章に入ります。

前回は主に「出来事」概念についていろいろと議論をしましたが、
第六章の最後では、この出来事と科学のファンクションの関係が
問題になります。
両者はそれぞれ反実現と現働化という反対方向の運動を含んでいますが、
必ずしも対立するものではなく、むしろ切り離せないというのが
D&Gの主張です。

そして今回こそ芸術を扱う第七章の読解に本格的に入れそうです。
前回も書いたように、D&Gにとっての芸術作品とは、
ある感覚を保存するものであり、
しかもこの感覚 (被知覚態perceptや変様態affect) は、
創作者からも鑑賞者からも、さらには作品のマテリアルからも
独立して存在すると彼らは主張します。
しばらくは芸術作品のこうした独特のあり方が問題になります。
最近は芸術に関わりのある方が参加者に多いので
議論が盛り上がるといいなと思います。

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