2013年2月28日木曜日

ジル・ドゥルーズ 「新しい地図作成者( 『監獄の誕生』 )」レジュメ

レジュメ・アーカイヴ化作業の続きです。
ドゥルーズの 「新しい地図作成者( 『監獄の誕生』 )」
( 『フーコー』、宇野邦一訳、河出書房新社、2007 年、49-87 頁所収)の
レジュメです。

本会では、ミシェル・フーコーの『監獄の誕生』から『性の歴史I』へ
読み進めるにあたって、ブリッジとしてドゥルーズの本論文を読みました
(2009年9月、10月)。

言説の編成を理論的に論じた『知の考古学』、
身体刑から規律訓練への変遷を論じた『監獄の誕生』、
セクシュアリティや生権力の形成を論じた『性の歴史I』と
めまぐるしく変わっていくフーコーの思想の中に、
ドゥルーズお得意の暴力的解釈によって一貫した論理が見出されます。

具体的には、『千のプラトー』で彫琢された「表現」「内容」「ダイアグラム」という
三つ組概念によって、フーコーの思想が見事に整理されます。

ちなみに、ドゥルーズ&ガタリ『哲学とは何か』における「概念」は、
どうもこの論文での「ダイアグラム」に相当する予感がします...
(違ったらごめんなさい)。

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